ライジングでは6月20日の中3チャレンジテスト対策はしません

大阪府下で6月20日に行われる、中3生向けの大阪府統一のチャレンジテストについて、ライジングではその対策は行いません。

冬休みが明けてすぐ、1月にある1年生、2年生対象のチャレンジテストは毎年、祭りのようにガチで対策をしています。

この分厚い束は過去問です。

その違いは何でしょうか?
理由を説明して行きます。

大阪府教育委員会HPには「平成31年度入学者選抜における調査書評定の府内統一ルールのお知らせ」というものがあります。

そこには、チャレンジテストの説明が書かれています。

大阪府では、通知表の評定は「絶対評価」つまり、5段階の評価は、あらかじめ決まった基準どおりにテストの成績評価や提出物の評価をクリアすれば機械的に決まるという事です。
これに対する「相対評価」というのは従来のもので、上位から順に一定の人数ごとに5段階の評価を割り振っていくというものです。

極端な言い方をすれば、学校によっては評定で5をもらう生徒が半数というようなこともありえる話になります。
絶対評価だと、学校によって差が出てしまうのではないのか?というのが率直な疑問になりますので、その心配はないという事を示すためにチャレンジテストを行って評定の調整を行うというのがチャレンジテストの存在の意味です。

ただ、1・2年生対象のテストと、3年生対象のテストでは少し意味合いが変わってきます。
1・2年生対象のテストに関しては、個人レベルで評定が妥当かどうかの判定になります。
3年生対象は、学年平均の評定が妥当かどうかの判定になります。

つまり、1、2年生は頑張ると報われる可能性があり、3年生は頑張っても報われるわけではないという話なんですね。

1、2年生の場合、例えば3という評定だった科目で、その評定の範囲を超える得点をチャレンジテストでたたき出せば4になる可能性が残っています。
逆にその評定の範囲をはみだす低い得点だった場合、2に落ちてしまう可能性があります。

3年生の場合、チャレンジテストの学校の平均点から、学校の評定平均が府全体の評定平均と比較してかけ離れていないのかという事をチェックして、それから外れていれば、学校の評定平均を調整するというものになります。

要するに個人の下克上チャンス(もしくはピンチ)がある1、2年生のチャレンジテストに対して、学校がちゃんとやってるかチェックをして学校間での公平性を保つという3年生のチャレンジテストという、ある意味まったく違うテストと言っても過言ではないのです。

ですので対策は基本的にしません。
期末テスト前という時期ですから、もちろん期末テスト対策の方を優先してやっていきます。

もちろん、誤解のないように言いますが、定期テストさえ被っていなければ、今までの総復習という意味でチャレンジテストの対策をすること自体、悪いことではないという事は間違いありません。

テスト対策をしません、というある意味、刺激的なタイトルだったかも知れませんが、そこにはそういう意図があるという事をご了承下さい。